優しい笑顔。優しい声。
私は、あの人の優しいところしか知らない。
私を気遣う義理なんて何一つないのに、一緒に歩けば歩幅を合わせ、スピードを合わせ、並んで歩いてくれる。
細い道、狭い道、危ない道では先を歩き、
慣れた道、明るい道、昇りの階段では後を歩く。
何も言わず、譲る譲られるもなく、ただただ自然に。
どれだけ頑張っても、頑張れ頑張れ、もっと頑張れと言われる毎日。
時代なのか。
耐え忍ぶしかない時でさえ、頑張れ頑張れ、もう少し我慢すれば大丈夫、きっといつかあの時は と笑える日が来るさと友は言った。
だから・・・
つい私も「うん。頑張る」が、口癖になった。
今日より辛いことは、まだまだあるだろう。
時が過ぎれば、どんな辛さも和らぐだろう。
だけど・・・
すかさず「頑張らなくてもいいよ」と、あの人は変わらぬ優しい笑顔で、優しい声で、言ってくれた。
本当は自信なく、不安な気持ちでありながら「「頑張る」と答えた私に、あの人は、「頑張らなくていいよ」と微笑んだ。
「頑張らなくてもいい」
優しい言葉だった。
「楽しんでもらえればいいから」
優しい瞳だった。
私は昨日、その優しさに救われた。
またあの人は、私のピンチを知るでもなく、5年前と同じ、ただ自然と救ってくれるんだ。
ありがとう。
優しさをありがとう。
ニックネーム かえで at 19:39|
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